2025年11月14日は世界糖尿病デー(World Diabetes Day)です。
世界糖尿病デーは世界に拡がる糖尿病の脅威に対応するために、2006年に国連で公式に認定されており、
糖尿病の予防や治療継続の重要性について、皆さんに知っていただく大切な日となっています。
糖尿病の3大合併症
高血糖が続くと全身の血管が痛み動脈硬化を進行させて、脳卒中や心臓病を招くだけでなく合併症を引き起こします。
空腹時血糖126mg/dl以上・HbA1c6.5%以上で10年後の合併症が増加することも分かっています。
糖尿病性神経障害 高血糖5年経過から
手足の神経に異常をきたし、足先や足裏・手の指に痛みやしびれなどの
感覚異常があらわれます。進行した結果、足潰瘍や足壊疽が引き起こされます。
糖尿病網膜症 高血糖7年~8年経過から
眼の網膜の毛細血管に異常をきたし、進行すると失明に至ります。
糖尿病性腎症 高血糖10~15年経過から
腎臓にある毛細血管に異常をきたし、進行すると老廃物を尿として排泄する機能が失われます。
個人でできるチェックリスト
◆ここ1年で体重が増えた、腹囲が増えた
◆家族が糖尿病と診断された
◆清涼飲料・菓子を習慣的に摂る
◆日中の眠気・だるさが続く
◆傷が治りにくい、喉が渇く、夜間多尿がある
これらが当てはまる場合は、健診結果(空腹時血糖・HbA1c)を確認し、
高血糖状態が続いている方は医療機関に相談してください。
今日からできる実践ポイント
▶主食は「量と質」を調整:白米は茶碗軽め、全粒穀や雑穀を取り入れる
▶野菜→たんぱく質→主食の順に食べる(食後高血糖を抑制)
▶甘味飲料は「水・お茶」に置き換える
▶1日合計30分以上の中強度の有酸素運動(速歩など)を週5日行う
▶夜遅いドカ食いを避け、就寝2~3時間前までに夕食を食べ終わる
▶週1回は体重・腹囲を記録、月1回は歩数なども可視化する
できることを見つけて継続してください。
参考資料:世界糖尿病デーについて 「世界糖尿病デー」趣旨:2025年度糖尿病週間を開催します|国立国際医療研究センター病院:
わたしが選ぶ健康未来 監修・宮崎滋(公財)結核予防会総合健診推進センター所長
健保レターの目的:環境の変化に負けない心と身体づくりを支援し、自分らしくいきいきと働く社員をひとりでも多く増やすために持続可能な開発目標(SDGs)の「すべての人に健康と福祉を(SDGs3)」更に「質の高い教育をみんなに(SDGs4)」に貢献して参ります。