ちょっとした身体活動にも意味がある
みなさん身体を動かしていますか?
厚生労働省の「国民健康・栄養調査報告(2019年)」によると、
1回30分以上の運動を週2回以上実施している人の割合は、
男性33.4%・女性25.1%です。日本人の3割程度の人しか運動習慣が無い状況です。
運動が苦手な方もちょっとした身体活動を続けることで、
心と身体に恩恵を受けることができます。
WHO(世界保健機構)からも身体活動・座位行動ガイドラインが出されており、6つの重要なメッセージがあります。
❶身体活動は心身の健康に寄与する。
❷少しの身体活動は何もしないよりは良い。多い方がより良い。
❸すべての身体活動に意味がある
❹筋力強化は全ての人の健康に役立つ
❺座り過ぎは不健康になる
❻身体活動を増やし、座位行動を減らすことにより
妊娠中及び産後の女性、慢性疾患のある人や障がいのある人も
全ての人に健康効果が得られる
身体活動とは?
ウォーキング、サイクリング、ダンス、ヨガ、太極拳など多くの運動がありますし、
徒歩通勤や自転車通勤としての交通手段、身体をつかう仕事、家事、育児なども
身体活動に含まれます。
定期的な身体活動は心血管疾患・2型糖尿病・特定のがんなどの
非感染性疾患(NCDs)の予防や認知機能の低下・うつ病の予防など
精神的な健康にも有益であり、健康体重の維持・幸福度にも寄与します。
成人と高齢者 高強度75分または、中強度150分の身体活動+週2日以上の筋トレ
子供 1日60分以上の身体活動+週2日以上の筋トレ
健康上のベネフィットが得られる身体活動のポイント
ポイント❶10分以上継続できなくてもOK!とにかく身体を動かそう
ポイント❷座っている時間を減らし、細切れに中断しよう
➦1時間に1回はストレッチや立ち上がって身体を動かす
ポイント❸楽しめる工夫で継続性を高めよう
➦強度を変えたインターバル形式の運動
➦球技や道具を使う運動もおすすめ
➦ウォーキングなら周囲の景色に意識を向けて楽しむ
家族や夫婦で会話しながら歩くのも効果的です
運動することに囚われず、楽しくできそうなことから始めてみませんか?
参考資料:日本生活習慣病予防協会HP「身体活動・運動不足の調査・統計」・へるすあっぷ21「心を整える生活習慣」2022.1 ・
WHO「身体活動・座位行動ガイドライン」2020.11・WHO「ACTIVE 身体を高めるためのテクニカルパッケージ」
健保レターの目的
環境の変化に負けない心と身体づくりを支援し、
自分らしくいきいきと働く社員をひとりでも多く増やすために
持続可能な開発目標(SDGs)の「すべての人に健康と福祉を(SDGs3)」
更に「質の高い教育をみんなに(SDGs4)」に貢献して参ります。