健保レター

No.

85

2021/05/17
外出自粛で衰えが加速コロナフレイル(虚弱)

新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で、心身が老い衰えるフレイル(虚弱)が加速しています。

負の連鎖

ひとつ欠けると連鎖して機能が低下していきます。

・社会とのつながり…外出自粛、孤立

・生活範囲の狭まり…生きがい喪失

・こころ…認知機能の低下・鬱(うつ)

・口(くち)…歯の健康を失う、咀嚼・発音の衰え

・栄養…食欲不振・栄養障害

・からだ…身体機能の低下

 

心身が老い衰えるフレイル(虚弱)

❶身体的 活動的でなくなった

 サルコペニア(筋肉減弱)、骨粗しょう症など

 サルコペニアは筋肉が衰える現象で、①両手足の筋肉②握力③歩行速度の指標で判断します。

 筋肉が衰えると「転倒」「骨折」「認知症」になるリスクを高めます。

❷社会的 美味しいものが食べられなくなった

 閉じこもり・孤食、困窮

❸精神・心理的 外出の機会が減った

 意欲・判断力低下や認知機能低下、うつ

 

イレブンチェック

( )の左側の答えが5個以上あれば、フレイルの可能性が高く、少ないほどリスクは低くなります。

栄養

Q1 ほぼ同じ年齢の同姓と比較して健康に気を付けた食事を心がけていますか?(はい・いいえ)

Q2 野菜料理と主菜(お肉またはお魚)を両方とも毎日2回以上食べていますか?(はい・いいえ)

Q3 「さきいか」「たくあん」くらいの固さの食品を普通に噛み切れますか?(はい・いいえ)

Q4 お茶や汁物でむせることがありますか?(いいえ・はい)

運動

Q5 1回30分以上の汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施していますか?(はい・いいえ)

Q6 日常生活において歩行または同等の身体活動を1日1時間以上実施していますか?(はい・いいえ)

Q7 ほぼ同じ年齢の同姓と比較して歩く速度は速いと思いますか?(はい・いいえ)

社会参加

Q8 昨年と比べて外出の機会が減っていますか?(いいえ・はい)

Q9 1日1回以上は、誰かと一緒に食事をしますか?(はい・いいえ)

Q10 自分が活気にあふれていると思いますか?(はい・いいえ)

Q11 何よりもまず、物忘れが気になりますか?(いいえ・はい)

 

フレイル予備軍も注意

フレイル(虚弱)を注意すべきは50代後半からですが、30~40代も注意が必要です。

外出自粛が続く今では、在宅勤務が増え運動不足になる人が多くなっています。

 

座り過ぎは心と身体に悪影響

1日11時間以上座っている人は、4時間未満の人と比べ、死亡リスクが40%も高まります。

要注意

  • テレワークで1日中座りっぱなし
  • 座り過ぎて腰痛・肩こり
  • 最近気分が落ち込みがち
  • 通勤しなくなった

 

感染予防しながら身体を動かしましょう

・日常生活で動く

 こまめに立つ、家事を積極的にする、階段の上り・降り

・ストレッチや軽い体操

 ヨガや筋トレの動画を見て行う

・ウォーキングやジョギング

  準備運動をして無理のない範囲で

 

世界保健機関(WHO)によると成人は週に150分以上の

中程度(ウォーキングなど軽く息がはずむ運動)の身体活動を行うことを推奨しています。

30分に1回立ち上がって動くと座り過ぎによる健康リスクを軽減すると言われています。

 

参考資料:中日新聞4月11日大図解「介護予防」・4月18日大図解「外出自粛で衰えが加速コロナフレイル」

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